ドラゴンボールZのオープニングテーマの
チャラヘッチャラ。
そもそもドラゴンボール自体が
マンガ界の王道なわけです。
個人的には、音楽面から見ても
この曲には王道感があって、
それが凄いと思うんです!
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具体的に言うと、
歌詞と、イントロの音階に
王道感を感じます!
まず歌詞の凄いところなんですけど、
この曲、全編に渡って
「ドラゴンボール」って言葉が
出てこないんです。
言い換えると、
固有名詞を出さずとも
自己紹介が成立している
それが凄いと思うんです。
これ、わかりやすいのは伊勢神宮なんです。
〜
ちなみに皆さん、
伊勢神宮の正式名称をご存知でしょうか
これ、正解は「神宮」なんです。
つまりお伊勢さんこそが
発端の存在であり、
なおかつ、今なお主要な、
本家本元であると
そういう事なんですけど、
日本には他にも神宮号を名乗る神社が
たくさんあるから、
あくまで区別をしやすくするために
伊勢っていう地名をつけているにすぎないんです。
つまり、
特定用のワードを必要としない
そこに僕はいわゆる
本家本元感を感じるんですけど、
チャラヘッチャラも正にそうで、
既に十分に認知されているから、
「ドラゴンボールというワードを
出す必要がない」と、
そこが凄いと思うんです!
〜
付け加えると、
この「オープニング曲にタイトルワードが出てこない」というのが
当時のアニソンとしては
とても画期的だったんです!
というのも、
一般的にオープニング曲の後は
一旦CMが入ります。
そのCMで流れるのは、例えば
「仮面ライダーのベルト」とか
「聖闘士星矢のソーセージ」とか、
いわゆるキャラクターグッズなわけです。
つまり、オープニング曲の歌詞に
タイトルを出す事で、
その直後に流れるCMに対して
単純接触効果が働いて、
購買意欲を高める効果があるわけです。
その意味でも
ドラゴンボールとは言ってない
チャラヘッチャラからは、
絶対的な自信とか、
「もうご存知でしょ?」っていう
暗黙のメッセージみたいなものを
感じるわけです!
〜
でもこの「歌詞にタイトルが出てこない」
という意味で言うと、
いま現在でも
例えばタイアップとか書き下ろしとか
そういった形でたくさん存在します。
それでもなお、
チャラヘッチャラこそが
アニメソングの王道なんだと
そう思う理由こそが、
イントロに出てくる、
たった1小節のフレーズなんです。
〜
このフレーズ、
実は、たった4音で構成されています。
シ、ミ、ファ#、そしてオクターブ上のシ
わかりやすく半音ずつ上げると、
ド、ファ、ソ、そしてオクターブ上のド。
となります。
この4音は「完全系」といって、
諸説あるんですけど、
この地球上に初めて誕生した
最古の音階とも言われています。
どれくらい古いかと言うと、
紀元前500年頃に、
数学者であり哲学者のピタゴラスが
「ドレミファソラシド」を作った
その遥か前です。
この「ドレミファソラシド」は
一般的に最も認知されている音階で、
又の名を「メジャースケール」と言います。
メジャー、つまり主要な音階ですけど、
よく見ると、このメジャースケールの中に
見事に完全系の4音が入ってるんです!
つまり完全系の4音は、
言うならば発端の存在であり、
かつ今なお主要な存在であると、
正に伊勢神宮状態なわけです!
〜
そもそもドラゴンボールを掲載していた
週刊少年ジャンプ自体が
マンガ界の頂点なわけで、
そんなジャンプでトップだったのが
ドラゴンボールなわけです。
そのアニメソングのイントロや、
更にはエンディングのラストで
この完全系フレーズが流れます。
そしてその歌詞には、
ドラゴンボールというタイトルワードは
出てきません。
つまりこの楽曲自体が、
僕たちアニメファンに対して
メッセージを送っていると思うんです。
「ドラゴンボールこそが頂点なんだ」と。
関連動画
https://youtu.be/5g09aDGoyZQ
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